ネット保険と対面保険のメリット・デメリット

公開日：2025年8月14日

はじめに

保険加入の方法は大きく分けてネット保険（オンライン型）と対面保険（店舗・訪問型）の2種類があります。ネット保険は、申し込みから契約までをインターネット上で完結できるサービスで、近年はスマートフォンやパソコンから手軽に利用できるため利用者が増加しています。
一方で対面保険は、保険会社の営業担当者や保険ショップのスタッフなど、人を介して相談・契約する従来型の方法です。どちらを選ぶかによって、情報の入手方法・手間・コスト・保障内容の理解度が変わります。
ここでは、それぞれのメリット・デメリットを整理し、自分に合った加入方法を見極めるポイントを解説します。

1. ネット保険のメリット（低コスト・手軽さ）

ネット保険はコスト削減と利便性が最大の魅力です。営業コストや店舗運営費を抑えられるため、対面型に比べて保険料が割安になるケースが多く、時間や場所を選ばず申し込みができます。

メリット項目	詳細
保険料が割安	営業や店舗運営にかかる人件費や設備費が抑えられ、その分保険料が低く設定される。同じ保障内容でも、対面型に比べて年間数千〜数万円安くなることもある。
24時間いつでも申し込み可能	スマホやPCから手続きでき、平日昼間に時間が取れない人でも利用しやすい。
資料請求から契約までが短期間で完結	オンライン申込では、入力→審査→契約がスピーディーに進み、早ければ数日で保障開始可能。
比較検討がしやすい	複数の保険商品を一度に比較できるWebサイトや比較表が豊富。

💡例えば、ネット型医療保険は同じ保障内容で月額保険料が10〜20％程度安くなるケースも珍しくありません。

2. ネット保険のデメリット（相談機会の少なさ）

ネット保険は手軽で割安な一方、自己判断の比重が高く、相談体制やカスタマイズ性で不便を感じる場面があります。

デメリット項目	詳細
専門家に直接相談できない	電話やチャットサポートはあるが、対面に比べて状況を詳しく把握してもらいにくい。
保険の細かい仕組みを自分で調べる必要がある	保険用語や条件を正しく理解していないと、必要な保障を選び損ねる可能性がある。
カスタマイズ性が低い商品が多い	ネット専用商品はシンプル設計が多く、特約や条件変更が限定的。
健康告知や契約手続きが自己申告中心	対面に比べ、告知の聞き取りや補足説明の機会が少ない。

💡ネット型を選ぶなら、商品パンフや約款の要点を自分で確認し、不明点は必ずサポート窓口で解消してから契約しましょう。

3. 対面保険のメリット（専門家相談・安心感）

対面型は、人を介した丁寧なヒアリングと提案で、複雑な状況でも最適解に近づきやすいのが強みです。

メリット項目	詳細
専門家と直接相談できる	自分や家族の状況を踏まえて、最適な保障を提案してもらえる。保険用語や制度の解説を受けながら選べる。
カスタマイズ性が高い	特約や支払方法など、細かい条件を相談しながら調整可能。
加入後のサポートが手厚い	住所変更、給付金請求、契約内容の見直しなどを担当者がフォロー。
ライフプラン全体の相談が可能	保険だけでなく、住宅ローンや老後資金計画など幅広く相談できる場合がある。

💡保険に詳しくない人や、家族の状況が複雑な人（事業主・再婚家庭など）には特に向いています。

4. 対面保険のデメリット（手数料・コスト）

手厚いサポートの裏側で、人件費や店舗費などが保険料に反映され、コストが高くなりやすい点に留意が必要です。

デメリット項目	詳細
保険料が高くなりやすい	営業員の手数料や店舗維持費が反映されるため、同じ保障でもネット型より割高な傾向。
営業色が強い場合がある	ノルマ達成のため、自分にとって不要な保障を勧められるケースも。
時間と手間がかかる	面談や訪問など、契約までに複数回のやり取りが必要になることが多い。

💡対面で加入する場合は、提案の根拠（必要保障額・比較表・他社見積もり）を確認し、納得してから契約しましょう。

5. 自分に合う加入方法の判断基準

保険の加入方法は、知識量や生活状況によって適した選択肢が異なります。まずは自分がどのタイプに当てはまるかを把握しましょう。

ネット保険が向く人
- 保険や金融商品の知識がある程度ある
- 必要な保障内容が明確
- コストを最優先で抑えたい
- 自分で比較検討する時間が取れる
対面保険が向く人
- 保険やお金の知識に自信がない
- 家族構成や健康状態が複雑
- 加入後のサポートも重視したい
- 長期的なライフプランと一緒に保険を設計したい